【S10シングル77位】1桁目指したサーナイトカイリューサイクル

【サナカイリュー&パオカミランドにヒードラン添え】

 

1桁から潜った対戦で自分の実力不足を痛いほどにわからされてひどく落ち込んでいるので手短に。

でも構築はシーズン4以来の自信と納得のいくものだったので未来の自分のために記録として残しておく。

 

他の記事より適当なので物好きな方だけ見ていってください。

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※パオジアンの努力値を振り間違えるという痛恨のミスが発覚したためレンタルを貼り直した後に自害します探さないでください…………

 

最終77位、最終日最高は8時過ぎの時点での9位のとき(レート未確認)

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【構築経緯】

前期から上位で対戦をしていて、特防に厚いランドと防御に厚いドランをクッション役としてアタッカーを展開する動きが強いと感じたため、HDランドロスとHBヒードランをベースに構築を組み始めた。

始めはエナジーカミをさらに上から縛るスカーフパオジアン(草テラス)を組み合わせ、詰めの要員としてタスキ悪ウーラを採用していた。

この時点では飛行テラバ身代わり残飯カイリューカイリューの苦手なツツミに対して強いチョッキサーナイト(炎テラス)を採用。

この並びでは相手の神速カイリューに対して安定感を欠くと感じていたため、ハバタクカミの採用を検討。

ハバタクカミを採用する利点としては、自身のアタッカーとしての強みだけでなく、相手視点でこちらのカミのエナジー、眼鏡含めて対応を強いる点にあると感じている。

このことからカミの採用は確定。

構築コンセプトがサイクルであり、相手のエナジーカミを流せる想定と積みアタッカーへのストッパー性能を期待してスカーフで採用。

カミをスカーフで採用するにあたりパオジアンの持ち物がフリーになるが、カミと合わせて構築単位で対応したいパオウーラカイリューに強い型を模索。

襷は不利対面で流されたり、カイリューとセットだとステロを強く呼ぶため強くないと判断。

役割対象を意識したときに物理方面への強い耐性と等倍で相手を崩しにいける火力の両立が必要と感じたため、AB振りのハチマキでの採用。

カイリューサーナイトはなんかこれでいけるという謎の確信(勘違い)があったのでしばらくこのままいった。

そうこうしているうちにキタカミの里に招待されてスケイルショットとしんくうはという強化アイテムが実装された

サーナイトのしんくうはは選出範囲が大幅に広がるためとても強い。

カイリューは構築全体で水ウーラを過剰に意識してよいと考えたので、ダイスでウーラを確定2発で落とせるスケイルショットを採用してみたところとてもはまった。

 

【個体解説】

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カイリュー@いかさまダイス

特 性:マルチスケイル

技構成:スケイルショット、たきのぼり、はねやすめ、留の舞

性 格:いじっぱり

努力値:H212、A140、S158

調整意図:1舞オーガポン抜き!Hは残飯効率がいいってらんのすけさんが言ってた。残飯は持ってないけど。

 

いつもの相棒。持ち物に依存せず一番対水ウーラを任せられる枠だったので対水ウーラを意識した水テラスで採用。

ラスタルの前後でタイプ相性の補完が取れているため、ほかにテラスを切る場合でもちゃんと選出できる点が強かった。

 


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サーナイトとつげきチョッキ

特 性:トレース

技構成:ムーンフォースサイコショック、テラバースト、しんくうは

性 格:ひかえめ

努力値:H124、B100、C220、D4、S60

調整意図:B方面特化水流、暗黒のやつ耐え、Cは水テラス後の等倍ムンフォ+しんくうはでウーラオスが乱数8割程度、S4振りロトム抜き

 

最初はほのおテラスで使っていたが、最終日夜に考えついた水テラスサーナイトが環境に通りがよいと考えて採用。

特攻をウーラオスが頑張れば落ちるくらいまで上げて選出の理由付けを強め、水テラスにすることで通常では打点が持てないイーユイ、ヒードランなどに対して打点が持てるので立ち回りの計算がしやすくなる。

水テラスだとオーガポンにも打点がとれるのでいざというときに助かるかもしれない。

マジカルフレイムがない弊害はあるが、構築がランドドランでサーフゴー、ハッサムはあと投げから対応ができるので構築の組み方としてサーナイトがいるおかげでウーラオス入りへの選出パターンが増えたのがとてもよかった。

※追記:しんくうはについて

書き忘れていたので書くと、碧の仮面で追加されたしんくうはという技はサーナイトにとっては革命的な技である。

これまでのサーナイトは技範囲と特性のおかげで受け崩しの性能が非常に高い反面、高耐久高火力のポケモンと高速高火力のポケモンを苦手としていた。

しかし、このしんくうはという技は影うちのような赤ちゃんパンチと違い、サーナイトの高い特攻から大幅な削りを行うことができる。

具体的にはステロ込みパオジアンが確定、C特化対無振りパオジアンであればステロなしでも乱数で落とせるくらいの火力がある。

また、環境に一定数いる悪ラオス、岩オーガポンに対しても抜群をつくことができ、パオジアン、ハバタクカミが誘うテラスの1つである鋼テラスに対しても抜群を取ることが可能である。

そもそもサーナイト自体、鋼テラスを切られるケースはそこそこある。

このように考えた時に、今までであればカミが通らない特殊受け入りに投げたくても相手の高速アタッカーが邪魔で投げられないとなっていたが、逆にパオジアンなどを他にテラスを切らせてしんくうはで縛るといった役割の逆転を起こすことが可能になった。

これによりカミが止まる構築に対して特殊アタッカーとして無理なく投げることができるようになり、大きな勝ち筋が1つ新たに生まれた点でとても偉大すぎる技であると感じた。

 


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ランドロス@たべのこし

特 性:いかく

技構成:じしん、がんせきふうじ、とんぼがえり、つるぎのまい

性 格:しんちょう

努力値:H228、D220、S60

(がんぷう1回でオーガポン抜き、残りHD)

眼鏡カミのテラスムンフォ確定耐え

 

電磁波環境への回答として用意したランドロス

エナジーカミに対してあと投げからムンフォ3発を耐えるので打ち勝つことができ、甘えるカミに対してもがんぷうで素早さを下げて裏のエースで縛れる展開に持っていける。

立ち回りの参考はスポンジさんの構築記事で紹介されていたチョッキデカヌチャンのじならしによる素早さ操作での展開をみて採用した。

 


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ヒードラン@オボンのみ

特 性:ほのおのからだ

技構成:マグマストーム、だいちのちから、おにび、ステルスロック

性 格:ずぶとい

努力値:H252、B110、S148

(素早さ実数値116、耐久値ウーラオス等のインファイトまで耐えれる)

対パオジアンに投げて流しながらステルスロックを撒ける要員として採用。

素早さをギリギリまで伸ばして最低限必要な耐久を確保。

特に語ることはないテンプレートよりの型。

マグマストームは外しても仕方ないわざとして採用。マグストは極力外しが負けに直結しないように立ち回ることを意識したが、理想通りにはいかないのでこのポケモンは唯一無二の性能はあるが採用と選出は慎重にいきたい。

 


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ハバタクカミ@こだわりスカーフ

特 性:こだいかっせい

技構成:ムーンフォースシャドーボールエナジーボール、ほろびのうた

性 格:ひかえめ

努力値:H100、B108、C180、D4、S116

(耐久:ミミの珠影うちをステロ込み耐え、特攻:テラスムンフォで等倍ウーラが8割、素早さ:ガブ抜き)

 

高速スイーパーとしてカイリューの神速の一貫を切れるハバタクカミ。

構築がサイクルによっているため、複数回展開可能なスカーフで採用。

エナジーでは対面的な構築の組み方になるのと、スカーフは高い素早さラインを確保しながら特攻補正を掛けることにより瞬間火力を確保できる点に強みがある。

技はほぼムンフォとシャドボしか撃たないので、滅びは便利としてラストは水ウーラに水テラスと一貫するエナジーボールを採用。

シーズン4からスカーフカミを愛用しているが、癖がなくゲームプランを立てやすいという点において全ポケモンの中でも特に使いやすさがある。

立ち回りによって確実にカイリューを縛れる点など使用する側における強さもあるが、このポケモンの最も強いところは型の豊富さと匿名性からくる相手への選出圧力にあると思う。

途中までは採用していなかったが、間違いなく重要な役割を果たしていた。

 


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パオジアン@こだわりハチマキ

特 性:わざわいのつるぎ

技構成:つららおとし、かみくだく、テラバースト、こおりのつぶて

性 格:ようき

努力値:H78、A124、B244、D4、S60

※パオジアンの努力値修正

(耐久:カイリューのノマテラ神速耐え、ステロ込みハチマキノマテラ神速耐え、等倍特化パオジアンのつららおとし2耐え、水ウーラの水流アクジェ耐え、素早さ:オーガポン抜き、ステロ込みのかみくだくでオーガポン確定)

 

物理方面から相手を崩すアタッカーとしてカイリューにも強く、パワーがあって相手のパオジアンに強く出られる枠として採用。

無振りでは耐久数値が心もとないが、しっかりと調整することで通常のパオジアンにはない耐久力を発揮できる。

霊テラスやタスキでは範囲、耐性、耐久のどこかで物足りなさがでてくるが、初手から妖テラスで攻めに行く動きによって優秀な耐性とステロダメージの軽減、一貫性の高い妖打点の獲得とテラス権を切ることによるデメリット以上のリターンを得ることができる点が耐久妖テラスパオジアンの強みであると感じた。

このポケモンは実際に使用してこの硬さと動かしやすさを感じてみると強さがわかるポケモンだと思う。

 

【選出・立ち回り】

基本的にアタッカー(カイリューサーナイト、ハバタクカミ、パオジアン)とクッション(ランドロスヒードラン)の組み合わせを軸として選出を決める。

 

①アタッカー1体+ランドロスヒードラン

 基本の選出パターン。

 パオカミの場合は初手において不利対面はクッションに引いて場を整えてから再展開、カイリューサーナイトの場合はドラン先発で場を整えてからランドを上手に使いつつカイリューを展開orサーナイトを繰り出してサイクルを制する。

 ヒードランを選出するパターンは主にパオジアン入りへの対パオジアン要員、岩オーガポン、イダイトウ(タスキ)、炎オーガポンなどをあらかじめステロによりパオやカミで処理できるように動かす。

ランドロスは威嚇を撒いて起点やサイクル補助を行うほか、相手のエナジーカミに対してあと投げして処理するorがんぷうで裏の処理ルートを作る役割。

パオジアンの技の拘りを解除する際にもランドをうまく使えるとデメリットを感じずに立ち回れる。

 

②アタッカー2枚+ランドロス

 強い選出パターンその2

 ヒードランが不要(炎枠もステロも不要なサイクル系相手)に対してアタッカーを2枚用意してどちらか一方の一貫をとることを目指すパターン。

 主にパオカミランド、カイリューサーナイトランド、カイリュー(パオorカミ)ランドの3パターンが想定されるが、パオカミランドの場合は純粋にこの2体の高速アタッカーをランドロスを挟んでスイッチしながら展開して物理特殊両面から攻めていく。

 この際にHDランドが相手のエナジーカミの一貫を切ってくれるので立ち回りとしてはこのパターンが最も安定して勝つことができる。(この選出で一貫が取れる場合。)

 カイリューサーナイトランドロスは、攻めの軸となるカイリューが苦手なツツミやエナジーカミをチョッキサーナイトとHDランドで見ることでカイリューを強く通していく選出。この選出では裏の2体は最低限の役割に徹し、カイリューのワンマンプレイを通すことを狙っていく。

 スケイルショットという技がタスキを貫通できるため、基本的に何回積めば火力と素早さの両面の一貫条件を満たせるかを計算したうえで、必要回数積むことを目指していく。(積みの段階で少ない回数で一貫させられるところまで相手を処理するのが望ましい。)4回or5回のスケイルショットでワンパンできるメジャーなタスキ枠の計算は頭に入れておきたい。ウーラは+2、イダイトウは+1で貫通可能。

 カイリュー(パオorカミ)ランドの場合はカイリューでテラスを切るか切らないか判断しつつ相手を荒らし、ランドと合わせて一通り荒らして崩しきれないところを高速高火力のカミorパオで刈り取っていく。

 

③アタッカー2枚+ヒードラン

 パオ入りに対して②のパオカミの選出と同じ動きをする場合や、カミがいない相手でサイクル中にステロを撒く余裕がある場合には相手への負荷を考えてヒードランを選出するパターンをとる。

 パオ入りに投げる点は変わらず、カミと合わせて無理やり相手のヌメルゴンなどを特殊の役割集中で崩したり、処理速度が遅いハッサムを迅速に処理するために動かしたりする。

 

そのほかはアドリブで相手の並びに対して選出を組むが、構築段階で想定している選出パターンはこういった感じ。

 

【最後に】

今期は最終日が土日だったことと仕事が比較的落ち着いていると思ったので8月中から9月の最終日を目標に据えて最終1桁をとるために構築を改善し、プレイングの幅を広げて最終日に向けて準備をしてきた。

仕事は結局残業も80時間を超えてしまってあまり抑えることはできなかったけど、それでもモチベーションと休日の時間を使ってシーズン500戦の当初の目標にしていた対戦数を重ねることはできた。

久々にここまで対戦数を重ねるうちに、構築を完ぺきといえる段階まで組み上げるには、自分の実力ではこれくらい頑張らないとたどり着けないということに気づかされたし、事実最終日の最後にサーナイトを水テラスにして調整を変更したことにより一気に選出が安定するようになった。

 

構築は16位をとったシーズン4に並んで自信があったし、実際に瞬間1桁まではいけてそこから躊躇なく潜るくらいには今期の自分の構築に自信があったけど、最後は自分の甘えた選出と技選択が負ける確率を引き寄せてしまった。

 

ここまでやってきて目標の最終1桁に手が届くところまできて落ちていったことは本当にショックだったけど、完ぺきな構築に最高のプライングを合わせられたらこの相棒2体ともっと上に行けることは実感できたので、これで折れるつもりは一切ないしここから最上位の一角に食い込んでいきたい。

 

次こそは必ずカイリューサーナイトと最終1桁をとりにいく。

 

あとは、シーズン中とか相談乗ってくれたり息抜き付き合ってくれたりする友達にはなんやかんやで感謝してます。

あとなぜか一般人のこんな自分をプレイヤーとして応援してくれている人もいるのでそういう期待も意識できるといいなと思ってはいます。

 

【余談:相棒枠について】

自分は特にカイリューサーナイトグラードンクチートを信頼して相棒枠と思っている。

ある程度結果が出たときに好きなポケモンで戦い続けることがすごいと言ってくれることがあるけど、これに関しては特に無理をして採用しているといったことは一切なくて、本当に自分が一番強いと思う構築を組んだ結果で相棒枠が入ってくるので、相棒枠を活かしたいならほかのどのポケモンよりも強く使えると信頼できるくらいに理解度と練度を高めるしかないのかなと思う。

クチートメガシンカがなかった8世代では使っていなかったし、相棒というのであれば勝ちを捨ててあいまいな愛とかの採用理由で使うのではなくて、勝つために欠かせない枠として採用してあげたい。

少なくとも、自分はサーナイトを使っている時が一番プレイングが強いし、自分が使うサーナイトの強さにはそれだけの自信と信頼を持っているので、サーナイトを入れて勝てていることがすごいと思うのではなく、サーナイトが強いからこそここまで結果を残してこれたんだという見方をしてもらえるととても嬉しい気持ちになります。

グラードンが使えるルールといつかメガクチートが使える未来が来るのも楽しみ。

 

それではお疲れさまでした。解散!