【相棒と挑む竜王戦】グラードン軸の答え
シーズン17お疲れさまでした!
やっすん(@yassunbaseball)です。
シーズン17はシーズン15に続き最終2桁、自身初の最終30位以内の24位で終わることができたので、竜王戦最後のシーズンの構築を記事に残しておきたいと思います。
メインロムで最終24位を達成しました。
対戦していただいた方はありがとうございました!今期は知ってそうな人とよく当たった気がします。
今期は久々に最終日にがっつり対戦できるシーズンだったので、最後まで楽しみながら対戦しきることができました。
自身の最高順位を更新し、一つの目標としていた最終30位以内を達成することはできましたが、大きな目標だった最終1桁には届かずそこだけは悔しいです。
竜王戦環境の最後のシーズンでグラードン軸の一つの答えといえる構築を完成させることができたことは自信になりました。
今期も相変わらずサーナイトとカイリューの相棒枠が活躍してここまで勝たせてくれました。頼もしい!
今期はグラードン構築はどれくらいいるのか楽しみです。
(以下、常体、略称等使用)
【構築経緯】
構築はシーズン15で使っていたサーナイトグラードン軸を微調整して使い続けた。
前回記事↓
ベースとなるコンセプトはグラードンの強さを相手に押し付けること。
まず、グラードンの強みとしてダイマックス込みであれば対面で撃ち負ける相手がほとんどいないことが大きい。
グラードンの負担を構築単位で減らすほどに構築全体の制圧力が高まるところが他の禁止伝説にはない特徴だと思う。うまく表現できているかわからないが、抜き性能が低い代わりに禁止伝説の中でも頭一つ飛びぬけた技範囲と火力を備えている(おそらく禁止伝説のアタッカーで唯一火力と範囲の組み合わせを受けることができるポケモンが存在しない)。
グラードンが負荷をかけられる相手としては自身より速いアタッカー、襷持ち、ランドロスあたりが特に思いつくが、このあたりを他の5体が上手に受け持ってくれることでグラードンの単体性能を大きく引き上げることができた。
特にシーズン15で重たいと感じたランドロス、カイオーガ、黒バドレックスへの回答としてカイリューに冷凍パンチを採用し、チョッキのクッション役としてHCDボルトロスを採用して構築が完成した。
この構築はカイリュー、ミミッキュ、シャンデラあたりの単体性能が禁止伝説戦でも見劣りしないので、不利対面では積極的にダイマックスを切って切り返す動きが取れて強かった。
グラードンについては無振りでも耐久は十分、火力は特化することでヌオーが断崖を受けられないといった点から引き続きいじっぱりASで採用。
終盤動画などの影響で若干見かけたイバングラードン軸に対してこちらが上から抑え込めるのでやりやすかった。
グラードンを構築の中心に据えて戦う上で持ち物は最も立ち回りが安定するラムのみで採用したが、相変わらずあくびを起点にしての3タテや受け構築をリスクなしで破壊したりとこの選択は正解だった。
他で補完をとることを考えると、いかに確実にグラードンを展開するかに重点を置いたがそれがよく機能してくれた。
禁止伝説の中ではカイオーガ、ザシアン、黒白バドレックス、イベルゼルネといった速さ、耐久、火力が高水準でまとまっている上位伝説には見劣りする性能ではあるが、サポートとプレイング次第でどんな構築相手にも勝ち筋を生み出せる点(明確に無理な構築がいない)が非常に魅力的だった。
以下で個別の役割について少し説明↓
【パーティ紹介】
カイリュー@こだわりハチマキ
特性:マルチスケイル
性格:いじっぱり
努力値:AS252 余りH
前回炎のパンチで採用していた枠を冷凍パンチに変更して採用。
グラードン軸で重たくなるランドロスをつぶすために変更したが、相手の鋼枠はグラードンとシャンデラがいれば十分に対応可能だったのでこの変更は勝率に大きく貢献してくれた。
相手のダイマックスを無理やり削ったり、初手ダイマカイリューケアの受けを強引に突破したりと伝説に引けを取らない破壊力でとても頼りになった。
さすが相棒なだけあって困ったときには頼っていた。
ハチマキウーラオスのようにダイジェットからのハチマキ逆鱗という動きも非常に強力なので、展開次第ではカイリューで勝ちに行くプランも常に考えていた。
サーナイト@きあいのタスキ
特性:トレース
性格:ひかえめ
努力値:HS252 余りC
調整意図は前回記事の通り。役割も前回と変わらずだが、今期はシーズン15のとき(8割選出)ほど選出はせず、きちんと選出すべき場面を見極めて前回以上に使いこなすことができたように思う。
これまでは速い禁止伝説(ザシアン、黒バド、スカーフオーガ等)を見たら必ず投げるという使い方をしていたが、対面をずらされたら勝つことができないことを痛感したため、サーナイト展開、カイリュー展開、ミミッキュ展開、ボルトロス展開と相手の構築全体を見極めて最適な展開方法を選び取ることができた。
相変わらず受け構築にはグラードンと共にめっぽう強く、グラードンを総力戦で潰しに来る受け構築に対して裏からサーナイトを出して切り返すことができて強かった。
グラードンが苦手なダイマ砲持ちのムゲンダイナにとても強い点が頼りになる。
また、終盤一定数現れたダイマカイリューに対してはトレースで圧倒的有利に立ち回れるため、ここでもトレースという特性の優秀さが光った。
あとは電磁波で相手の行動を制限するという戦術がシンプルに強力かつ、準速剣舞グラードンとの相性が非常によかった。
襷枠としてはパワー不足ではあるが、その分特性を絡めて他のポケモンにはできない立ち回りができるためこの構築には欠かせない。
グラードンが絶対に不利なキュレムに対して強いというのは地味かもしれないけれど見逃せない特徴。
ミミッキュ@いのちのたま
特性:ばけのかわ
性格:いじっぱり
努力値:H252A230B28
調整意図→悪ウーラオスのあんこくきょうだを皮ダメ込みで確定耐え
悪ウーラが重いため耐久調整して、無理やり悪ウーラに投げられるよう若干調整。
前回も特に語らなかったが、今回も改めて説明する必要があるのか疑問な強さ。
シーズン15ではイベルゼルネ対策での選出がほとんどだったが、今期は展開方法によってトリルでの切り返しが有効と判断したら積極的に選出していった。
以前は選出を一切しなかったザシアン軸に対してもトリルからのグラードン展開を見据えて選出するなど、選出の考え方を変えたことで大きく勝率を伸ばすことができた。
耐久に振っていることで無理やり化けの皮を捨てた状態でのトリル展開をすることもできたため、火力と耐久を両立したこの型は伝説戦において非常に強力だった。
確実にトリルで切り返せるこのポケモンがいることで、多少強引でも無理やりダイマックスを先に切っていくことができた。
グラードンがいつでも自由にダイマ権を切れるというのは主導権を握るうえでとても強力な手札になった。
霊獣ボルトロス@とつげきチョッキ
特性:ちくでん
性格:ひかえめ
努力値:H244C188D76
調整意図→カイオーガの無補正C振り雨しおふき確定耐え
カイオーガ、黒バドレックスに強く、サンダーをいなすためのクッションになってウーラオスに後攻ボルトチェンジを撃って安全に後続を着地させられる、そんなポケモンがここにいた。助かる。
採用意図は今書いた通り。グラードン+@の2体で攻め手が足りている際に潤滑油となってサイクルを回してくれたり、ほうでんの追加効果で相手を荒らしたりとシーズン中盤に採用したがかなり構築にはまってくれた。
ここにたどり着くまでに、チョッキナットレイ→スカーフガブリアス→チョッキドラパルト→チョッキガブリアスと試行錯誤をしてきたが、ダイマなしでクッションとしても機能し、かつダイマをしてもダイアタックのおかげで対面性能が高いというこの構築にピッタリのポケモンだった。
苦しかった黒バド軸に初手で投げることができ、黒バド軸に多いHBランドに対してもダイマックスで攻めることで黒バドの相手をできる体力を残しながら突破が狙えるなど自分の想定以上の働きをしてくれた。
初めは対ミミッキュを考えて破壊光線をラスターカノンで運用していたが、ランドロスに岩石封じを撃たれるのがきつかったため対ランド、他タイマン性能の底上げを図る破壊光線にして正解だった。
最後の補完枠として入ったポケモンだが、このポケモンが入ったことでグラードン軸が完成した。
チョッキ込みで無理やり高火力特殊技を受けられるこのポケモンは特防に不安のあるグラードンにとっては貴重なクッションになった。
ダイマしそうなサンダーと対面したときに、晴れ暴風になることでダイマを誘ってボルトロスでダイマを枯らせると後々の展開が非常に楽になる。
このポケモンは、バンビーさんが放送で使っていたクッションの役割を持たせたHDオボンボルトロスを見て自分の構築にはまりそうだなと思い、役割をさらに受けることに特化した形で採用してみたらとても使用感よくはまってくれた。
シャンデラ@たべのこし
特性:すりぬけ
性格:ひかえめ
努力値:HB252 余りC
対ザシアン最終兵器。無振りでもグラードンと組むことで晴れ火炎放射でザシアンを落とせる。
そしてザシアンの攻撃を割と確実に2発耐えてくれる。
ザシアンをやられまいと受けに来た相手(ポリ2など)を起点にしてトリルを絡めて全抜きすることも可能。
攻撃性能に関しては禁止伝説に引けを取らないため、有利な展開に持ち込めたら積極的にダイマックスを切ることも多かった。
とにかく物理方面が固いので、対白バド、対日ネクロなどでも活躍してくれる。
あとは意外とキュレムと撃ち合えるので、グラードンにとってはわりと役立つ。
この型で使っていたのは自分だけだと思うが、一度ザシアンを引かせた後で時間をかけてサイクルを回すことでまたザシアンに後出しできるだけの体力をふっかつさせられるためオボンなどよりも強力(食べ残しであれば特殊アタッカーを瞑想で詰ませることもできる)であった。
グラードン@ラムのみ
特性:ひでり
性格:いじっぱり
努力値:AS252 余りH
伝説ポケモンの中の相棒枠。
このポケモンについては構築経緯でも強さを説明しているが、とにかくタイマン性能が圧倒的にたかい。
欠点は1体と撃ち合った後が続かないことだが、それを構築単位でサポートして試合中、最も刺さる盤面でダイマックスできるように盤面を誘導してあげると他の伝説ポケモンの追随を許さない圧倒的な制圧力を発揮してくれる。
イバングラードンが前期結果を残して動画でも紹介され注目されていたが、グラードンの活躍が生命線となるこの構築では状態異常に邪魔されないラムのみでの運用が非常に強力だった。
あくびを気にせずに無理やり展開していける、持ち物に頼らずにフルパワーを発揮してくれるというのは使っていてとても安定感があった。
このポケモンは特性も合わさると驚異的な技範囲を持つことができるため、サイクル戦において常に相手に強力な負荷をかけていける点が強かった。
命中不安の断崖の剣を採用することで、リスクは負うことになるがダイマなしでもヌオーが受けられない、非ダイマ時でもダイマ技に匹敵する火力の攻撃を自由に撃てるといった無視出来ないメリットがあったため、グラードンを使って勝ち切るためにはこの技の採用は不可欠だと思っている。
不用意に剣舞を積んだ際にイカサマで痛手をもらう、メタモンにコピーされるなどの負け筋を生まないようにグラードンを展開する際は勝負を決められるのか十分注意して選択をしていきたい。
【選出パターン】
○対ザシアン軸
1.ラプラス+ザシアン
サーナイトで荒らしてグラードンとシャンデラで後発ダイマで切り返す。
2.ラグ、カバ+サンダー、ドラパ+ザシアン
ミミッキュのトリルを終盤の戦術の軸にするか、ボルトでサンダーをいなすかを選択し、対応する。
○対カイオーガ
カイオーガを処理するタイミングを逃さずに刈り取ることができれば、あとはグラードン1体で十分制圧できる並びが多い。取り巻きに合わせて選出を臨機応変に行う。
○対黒バド
攻めの軸はボルトミミッキュとなるので、ミミッキュの皮をどこで使うのかが重要となる。
○受け構築
この選出をすれば誰かが通るため基本負けない。そもそも受けられないため。
ほかの伝説については構築の組まれ方が多岐にわたると思うので、取り巻きこみでどうやってこちらが展開すべきかを考えていく。
【最後に】
今期も自分が一番頼りにしているポケモンで最終日に勝つことができました。
どういった評価を受けているとしても、自分にとっては勝つために絶対に必要なポケモンたちなので、その強さを結果で示すことができてうれしく思っています。
久々に最終日にしっかりと対戦することができたことや、実況者のビエラさんが1位を目指してランクマッチ放送をしていたりと自分にとってはかなりポケモンのモチベーションが高く挑むことができました。
来期からはグラードンが使えなくなり、まだ結果を残せていないルールで再び対戦することになりますが、今回の経験を活かして相棒たちをもっと活躍させてあげられる構築を組めるように頑張っていきたいです。
対戦していただいた方々、応援してくれたフォロワー、リスナー仲間のみんなに感謝を。
よければ気軽に感想や今期対戦しましたといったリプライを送っていただけると嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。