【相棒と自己ベスト更新!】
SVシーズン4お疲れさまでした。
やっすん(@yassunbaseball)です。
前期の58位に引き続き最終2桁、剣盾の24位以来の自己ベスト更新の最終16位を達成することができました。
今期も相棒のサーナイトカイリューの並びで結果を出せたので、記念に構築を紹介しようと思います。
【レンタルパーティ】
前期ようやくSVで結果を残すことができたので、今期は30位以内を目指して構築を調整していきました。最終日前日には4桁まで落としていましたが、最終日は勝ち続けて10位台まで上げることができたので良かったです。
自分の好きなポケモンの活かし方を考え続けて、ようやくまた一つ壁を超えることができたのがうれしいです。
ここから、今回の構築の説明をしていきたいと思います。
【構築経緯】
強い動きを相手へ押し付ける。
前期はコータスから展開していく対面的な構築で2手目、3手目のアタッカーを通していくことが軸の構築だったが、環境の構築が多様化するなかで選出の出し負けが負けに直結する試合が多くなってきたと感じた。
自分のやりたいことを押し付けるだけではなく、相手の展開を止めながら攻めていく動きを確立できれば勝率を安定させることができると考え、使用感の良かった前期の並びをベースに構築をくみ上げていった。
まず、前期の並びではステロカバルドンに無力であることや、ギミック系統もチョッキサーナイトだけでは対応しきれない点が弱いと感じたため、地面枠最強の一体であると思っているイダイナキバを挑発型で採用。
挑発を持つことでカバルドンとの対面で打ち勝てるほか、受けに来たカイリュー、アーマーガアの回復を許さずにイージーウィンをすることができるようになった。
実際に運用してみて、挑発イダイナキバとアンコール竜舞カイリューの相性がかなりよく、鬼火やアンコール等の絡めてを封じて積みの隙を作ることができて優秀だった。
構築全体をスタンパへ強く組み替えるため、ギミックや受け系統の構築をサーナイトに一任することに。
残飯アンコールサーナイトであれば受けやギミックを完封しつつスタンパに対してもプレイング次第で選出できると考えてサーナイトの型を決定。
展開速度の速いアタッカーとしてドドゲザンを採用するために、構築単位での相性を考えてサイクルを回しやすく対ツツミへの立ち回りがしやすいスカーフ型でハバタクカミを採用。
ハバタクカミでのスイープやドドゲザンの縛りの範囲を広げたりと通せるなら利点の大きいステルスロックはほしかったため、カバルドンと悩んだが構築のアタッカーが苦手とする鋼に強く、水技にも耐性があるコータスを前期と同じ型で採用。
最後にカイリューの方を最終日まで悩んだ。
最初は前期の竜舞3ウエポンをブーツにして採用したが、ヘイラッシャを見ただけで投げられなくなったり、マルチスケイルを維持するためにサイクル加入しづらいといった欠点が気になり様々な型を模索。
竜舞羽のテラバ神速のほのおテラスだったり、鉢巻型、ノーマルテラスなども試し、ハバタクカミを使う上でゴツメHBカイリューが使いやすいと思い、飛行テラバ神速アンコール羽休めのHBカイリューを育成。
この型であればヘイラッシャに触れさせながら削り取ることもできるので、使用感はまずまずであったが、構築単位でセグレイブが重いと感じたためさらに悩むことに。
構成は強いと感じたため、テラスタイプを変えようと思い、セグレイブを受けきることができる竜無効のフェアリーにして運用したところ、火力は少し下がったが耐性が優秀で構築に安定感が生まれた。
このままでも十分に強かったが、アンコールで嵌めた際にアドバンテージをとりに行ける動きがない点がもったいなく感じたため、受けから崩しへと移行できる竜舞を採用して構築が完成した。
【個体紹介】
カイリュー@ゴツゴツメット
特性:マルチスケイル
性格:わんぱく
努力値:H244、B156、S108
(1舞でガブリアス抜き)
技構成:テラバースト、はねやすめ、アンコール、りゅうのまい
今シーズンのMVP。本体はゴツゴツメットのめちゃ硬カイリュー。
物理アタッカーに対してシンプルにゴツメアンコールカイリューのストッパー性能が高い環境だと感じたため採用。特にドドゲザンが増えていたこととガブリアスなどの地面枠に安定する枠になると思ったが強かった。
もともとが受け駒を想定していたため、防御の数値を重視してめちゃくちゃに硬くなっていることからあらゆる物理を無理やり起点にして行ける点が選出をしやすくした。
構築経緯にも書いた通り、最終日当日までずっと型と調整をしつづけた枠であり、最終日にたどり着いたHBゴツメの受け性能と竜舞による積みエースとしての性能のハイブリッドが想像以上に刺さり一気に勝ち上がれた。
フェアリーテラスタルにすることにより、処理が難しいセグレイブがカイリューの起点になるため一気にスタンダードな構築に対する勝率が上がった。
本来の役割がゴツメ受けなので、竜舞から展開できなければアンコールで荒らしてから裏のエースのドドゲザン、ハバタクカミを通すプランにシフトする際のサポーターにもなれるため構築単位で柔軟な立ち回りが可能となった。
フェアリー単の耐性が強いため、テラスタルを絡めたら追い込まれた状況からでも一気に捲り返すスペックがあって頼りになった。
後述のイダイナキバがカバルドンのステルスロックを許さずに対面突破できるため、2対2から展開するこのポケモンは簡単には止められなかった。
前期から増えていた身代わりカイリューがコータスを起点にして荒らして来ようとするため、素早さに厚くしたこちらのカイリューで逆にアンコールから起点にする動きがイージーウィンを量産してくれた。
不一致テラスのフェアリーワンウエポンであるため鋼や炎などの通らない相手が厳しくなるが、それでもこの構成以外はありえないと思うほどに強い構成だった。
このカイリューが通らない相手に対してイダイナキバを合わせて荒らしていく動きによってワンウエポンの弊害は全く感じなかった。
基本的にサーフゴーがいなければ止まらず、サーフゴーは裏のポケモンがすべて強く出られるので構築の組み方が完ぺきだった。
サーナイト@食べ残し
特性:トレース
性格:ひかえめ
努力値:H252、B28、C164、S60
(B方面ドドゲザンの総大将悪テラス不意打ち耐え、S無振りロトム抜き)
※5月2日追記修正
サーナイトの調整を書き間違えていました
実際のレンタルの個体はこっちです
(メジャーなアンコールカイリュー抜き調整)
技構成:ムーンフォース、サイコショック、マジカルフレイム、アンコール
構築の軸をスタンパに強くするために、対ギミック、対受けをすべて任せるための型で採用。
特に受けループにはプレイングミスをしないか一撃技を百発百中されるかしない限りは確実に勝てる。
ハバタクカミが通せないときに特殊アタッカーとして動かすことができるため、受けまわしをしてくるドオー入りなどを楽に崩せる点が強い。
自分は性能と動かし方を理解しているので悩むことなく動かすことができるが、行動保証がなく役割対象の判断が難しいためこの構築を参考にする人はこの枠をそのまま採用するのはお勧めしない。
場面ごとの技選択を間違えることができないため、この型のサーナイトはプレイングを熟知していないとまったく動かせないが、動かし方を理解すればほかのポケモンにはできない唯一無二の性能があるため自分が上位で勝ち続けるためには欠かせないポケモンだった。
コータス@オボンのみ
特性:ひでり
性格:ずぶとい
努力値:HD252、余りB
技構成:かえんほうしゃ、ソーラービーム、あくび、ステルスロック
前期と全く同じ型を使用。選出を読みやすかったり、ほかのアタッカーからの引き先として優秀。刺さっていたら選出するし、サイクル戦であれば無理して選出する必要もない。マスカーニャに強いステロ始動要因として優秀。
イダイナキバ@きあいのタスキ
特性:こだいかっせい
性格:ようき
努力値:AS252、余りH
今期も偉大過ぎたキバ。
カイリューイダイナキバの組み合わせがカイリュー軸の答えだと感じた。
エナジーではないのでカバルドン側に挑発をケアさせづらい点が強かった。
挑発→はたき→攻撃×2でカバルドンを対面突破(調整次第で落ちたり落ちなかったり)できるので、裏からカイリューを通す際には単体性能以上の活躍をしてくれた。
カイリューイダイナキバの並びでカバトドロクツキを簡単に対処できる点が動かしやすかった。
また、受けにくるHBカイリューやアーマーガアに回復をさせないため、裏に控えさせたポケモンの圏内から逃がさない動きが優秀だった。
今期はタスキキバの挑発は環境の答えレベルだと感じた。
ドドゲザン@ラムのみ
特性:総大将
性格:いじっぱり
努力値:H76、A252、S172、余りBD
(無振り70族抜き)
技構成:ドゲザン、ふいうち、テラバースト、つるぎのまい
このポケモンは素早さに振るとHAキリキザンよりもすべての実数値が高い。
進化後なので何を当たり前のことをと言われそう。
自分が剣盾のときにキリキザンをエースとして使っていたため、キリキザンより数値と技が強いドドゲザンを使えばいいのではという安易な発想もありつつ。
耐性面、悪との範囲の補完の両面で優秀なフェアリーテラスで採用しているが、メジャーな型として知られているとはいえ、相手視点では火力のでる悪テラスの可能性を切れない点がえらい。
はじめは前期の隠密ハッサムとの交代で隠密マント型で採用していたが、キョジオーンが思ったよりは少ないと感じたことと、アンコールカイリューを絡めた立ち回りでプレイングでキョジオーン入りに勝てる確信が持てたため、思い切ってラムのみに変更。
この選択は正解だったと思っているが、具体的にはドドゲザンを止めにくる方法がロトムの鬼火やカバルドンのあくびであることが多く、ラムのみがあるだけで剣舞ドドゲザンの一貫が取れてイージーウィンできる構築が増えた。
カイリューとドドゲザンの2体は物理耐久が高く、どちらもカバルドンに対して回答を持てているため前期重めだったトドロクツキを何度も倒せたのが個人的に使いやすかった。
自分は一番好きなポケモンがメガクチートで、最初のころはメガクチートとは火力が違いすぎるからフェアリーテラバでクチートもどきのような使い方をするのを避けていたが、最初のルールで結果を残したふとんさんに使用感を聞いてみて、このポケモンにはこのポケモンの強みがちゃんとあるんだと知ることができて認識を変えることができた。
カイリューと並んでこの構築の突破力をもったエース枠として活躍してくれたため、だいぶ前の話ではあるがふとんさんに相談して本当によかったと思っている。
ハバタクカミ@こだわりスカーフ
特性:こだいかっせい
性格:ひかえめ
努力値:H116、B132、C140、S116、余りD
(等倍テラス後にステロ込みミミッキュの剣舞影うちを確定耐え、素早さガブリアス抜き)
技構成:ムーンフォース、シャドーボール、サイコショック、マジカルフレイム
間違いなく環境最強。
ハバタクカミは使わない理由がないくらい圧倒的な性能があるのは間違いないので、あとは今期どういった型で使うのが一番強いかを考える作業だった。
自分の中での候補といては耐久に振ることは前提で、カイリューとドドゲザンを軸とする以上は相手のツツミに対して強く出る必要があることからエナジーとスカーフの2択となった。
シーズン終盤まではずっと前期のほのおテラスエナジーを使っていたが、ジバコイルやドオーなどの流される相手がいたときに詰めの眼鏡ツツミが倒せなくなる点を考慮してスカーフで採用。
スカーフの利点としては、第一にコータスを絡めないサイクルでも常に速度を維持できる点、次にエナジーと違い特攻の数値を調整の必要なく高めに設定できることから初動での火力と晴れ下での特攻ブーストをかけられる点が主に上げられる。
エナジーほどではないがミラーにも強く、持ち物の匿名性から眼鏡へのケアを相手に意識させられるところも使いやすかった。
技構成は滅びの歌を入れてもよいが、サーナイトにギミックを一任したこととクエスパトラが滅びでメタを張るほどいないと感じたためフルアタで採用。
カイリューが打点をとれないことで面倒になったテツノドクガの処理を楽にするサイコショックを優先採用し、余った枠には晴れとのシナジーと相手の特攻を下げて裏につなげられる点を評価してマジカルフレイムを採用。
補助技やほかの技のほうが今より勝てたと思う場面はなかったので、今期のこの構築で採用する構成としては完ぺきな構成だった。
タイプも性能も見た目も好きな9世代で一番好きなポケモン。
ムウマージも好きだけど。
【選出】
〇コータスで荒らしに行ける場合
コータス+カイリュー、ドドゲザン、ハバタクカミから1~2体、相手によってはイダイナキバ
初手コノヨザルのステロ展開の場合はステロミラーを仕掛けていくことが多かった。
また、イダイナキバを前に置いて裏にコータス、エースとして1体といった構成もテンポが取りやすく使いやすい。
鋼入りサイクルにはコータスを挟むことが多かった。
〇イダイナキバ軸
イダイナキバ+カイリュー+ドドゲザンorハバタクカミ
カイリューを通す際に強力な選出。タスキキバで対面1対1をとるか、はたき挑発で荒らしてからカイリューを通す。
ドドゲザンと組む場合にはカイリューもアンコールで切ってラスト総大将で一掃していくのも強い。
こちらは汎用性の高い選出で、初手のほとんどの相手に対して崩されない点が強い。
テツノブジンが面倒なので、相手にいる場合はコータス入りのほうが良い。
〇サイクル選出
ハバタクカミ+カイリュー、イダイナキバ、ドドゲザンから2体
カイリューの羽休めとゴツゴツメットを絡めてサイクル戦をする場合の選出。
基本的にカイリューのアンコールかイダイナキバの挑発で相手の崩しを阻止しながら一貫しそうな駒を作ることを狙う。
〇サーナイト軸
サーナイト+ドドゲザン+@1
受けループには事故がない限りサーナイトで確実に勝てる。対受けループの@1はイダイナキバ推奨。
ギミック系統にはサーナイトのアンコールを絡め、自身で処理しに行くかドドゲザンの崩しにつなげる動きをとる。
また、相手のウルガモスがかなり重たいため、余裕があればサーナイトを選出して止めにいけるとウルガモス入りに対して勝率が上がる。
食べ残しによって毒菱のダメージも軽減することができるため、毒菱で対策できると思っている受けループを崩したり、毒菱オニゴーリ展開も相手がすさまじい豪運を発揮しなければ封殺できる。
【最後に】
今期は前期最終日にしっかりと上位帯で対戦できたことから、自分のプレイングと環境理解に自信をもって考察することができました。
結果として、目標としていた最終30位以内を超えて、自己ベストである最終16位を獲得(それまでは剣盾の24位が最高)できたため充実したシーズンとなりました。
最終日前日にかみ合わずに4桁まで落ちたときはどうすべきか少し考えはしましたが、構築の方向性は強く、負けた理由は相手を倒しに行くためのあと一手が足りないだけだと感じたため最終日にカイリューの神速の枠を竜舞に変更したことが良かったです。
前期も同様でしたが、最終日直前に負けが増えてしっかり構築を煮詰めるほどに最終日に一気に伸びるというのを感じました。
最終日900位くらいからスタートで残業もあったため2桁帯で対戦ができればくらいの気持ちもありましたが、最後まで自分の構築とポケモン、相棒たちを信じてよかったです。
いつも構築の相談に乗ってくれる友達やこの構築のいくつかのポケモンを採用するきっかけとなったふとんさんをはじめとする上位勢の方、シーズン中に地元で開かれたオフ会(竜舞)で刺激をもらった参加者の方や勝敗2-5で落ち込む人がでないように自ら1-6をしてくれた地元のボスやいつも一緒に遊んで自分のシングルでの活動を応援してくれるダブル勢の友達たちに感謝です。
4月~5月は葉桜杯や雷撃にも参加予定なので、参加される方は仲良くしていただけると嬉しいです。
自己ベストを更新して頑張ったので、次はダブル勢のみんなも予選頑張ってくれ!!!!
ありがとうございました。