【シーズン15シングル最終90位レート2065】妖精と舞うサーナイト&グラードン【ムゲンダイカップ出場構築】

【妖精と舞うサナグラ軸】有利不利の覆し方

遅ればせながらシーズン15お疲れ様です。

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やっすん(@yassunbaseball)です。

シーズン15は久々に最終2桁を達成し、上位勢限定の大会「ムゲンダイカップ」の出場権も獲得できたので構築を紹介したいと思います。

 

追記:ムゲンダイカップは負け越しに終わるという悔しい結果になりました(;_;)

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サブロムのTNイリスで潜っていました。

対戦していただいた方はありがとうございました!

今期は最終日の夜までしか対戦ができない状況だったため、最終2桁に残るために日付変更時点で25位のところまでなんとか上げ切るという苦しい対戦になりましたが、無事に一定の結果を残すことができて良かったです。

伝説環境でも相棒のサーナイトカイリューと結果を残すことができたのは自信につながります。

知る限りだとシーズン15の最終2桁で唯一のサーナイト使い、グラードン使いのようです。

(以下、常体・略称等使用)

 

【構築経緯】

ランクマでは初となる伝説解禁ルールで、1体だけ使えるならやっぱり一番好きでWCSルールでも使い慣れているグラードンを軸にしたいと思い構築を組み始めた。

グラードンを採用する上で、相棒でもあるカイリューはタイプ相性の補完に優れ、伝説環境でも通用するだけの火力、耐久があると判断したため採用を確定。

もう一体の相棒のサーナイトはやはり受け系統に対して隙を見せない立ち回りが可能なことと、環境に多くグラードンが不利なラプラスを楽に止められることから採用を確定。

イベルタルがトップメタとして初期に幅を利かせていたため汎用性が高く、イベルタル、ゼルネアスをまとめて相手にできるミミッキュ+チョッキマリルリを補完として採用、同じくトップメタであるザシアンに対して後出しから勝つことができ、環境に非常に多かった壁展開を無視して一方的に高火力を押し付けられるHBシャンデラを採用して構築が完成した。

初めはザシアン、ムゲンダイナを一方的に落とすことができ、カイオーガの後出しを許さないスカーフ型で使用していたが、ランドロスに一方的に切り返されたりそもそも火力が足りずにラッキーで受けられたりと全くグラードンの強みを活かせなかったため方針を変更。

グラードンの圧倒的に高水準な火力、耐久と中速帯をまとめて上から叩ける素早さに注目し、剣舞+広い技範囲と素の耐久とダイアースによる特防上昇を絡めた対面から相手を制圧していく型を軸にすることにした。

グラードンの型が確定したことで残りのポケモンも自然とそれに合わせた形で型が決まっていき、今回の構築が完成した。

以下、個別の個体紹介へ

 

【パーティ紹介】

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カイリュー@こだわりハチマキ

特性:マルチスケイル

性格:いじっぱり

努力値:AS252 余りH

 

前作から使い続けている相棒ポケモンを今作では初紹介。

特に愛着のある個体のうち、今回のルールに合わせて、自分が初めて対戦を始めるときに育成した物理型の個体を採用。

グラードンを使う上で竜、飛行の耐性は非常に相性がよく、苦手な草、水を半減にできることから立ち回りをしやすくするためサイクル戦の相方として瞬発力のある型に。

グラードンダイマックスを積極的に切っていきたい型となっているため、ダイマックスをせずに強く、伝説相手にも火力負けしないハチマキ型とした。

特化ハチマキ逆鱗はまともに受けられるポケモンがいないため、グラードンとの物理での役割集中や強引な物理受けの突破も担ってくれて非常に強力な駒となった。

神速による強力な縛り性能、削り性能もあり選出して腐ることがないことからとても使いやすいポケモンとなった。

サンムーンの頃からカイリューを相棒として使い続けているが、このポケモンを雑に使い捨てることができる構築を組めたと時が最も強力な立ち回りをすることができると思っている。

強力なステータスと特性を持っていることから相手への圧力が高く、雑に高火力を押し付けて一方的にこちらのペースに持っていくことができて仕事をしやすかった。

自分より遅い相手を楽に破壊できる点がシンプルに強い。

 


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サーナイトきあいのタスキ

特性:トレース

性格:ひかえめ

努力値:HS252 余りC

調整意図:水ウーラオスの連撃を耐えるためと、ラプラスと撃ち合うためのH振り

     特性を利用して相手の素早さを判別するための準速

     それなりに火力も欲しいため補正あり

 

いつも使用している個体とは違う、2019WCS予選で自分を全国一歩手前まで引き上げてくれた個体を伝説戦に合わせて再調整。

グラードンと同じくらいの選出率で、おそらく2番目に選出している。

グラードンを使う上で、どうしても素早さ種族値90というラインが足かせとなっていたところ、グラードンが上から制圧されるスカーフカイオーガ、ザシアン、ムゲンダイナ、キュレム等の足を奪える電磁波を採用したところこれが環境に突き刺さった。

また、電磁波を使わなくとも特性の発動順で素早さ関係が把握できるため、初手で相手の型判別とこちらの試合展開を決められる点が非常に強力であった。

基本的にサーナイトより速い相手はグラードンより速く、遅ければグラードンが上から動けることが確定する(80~90族の間の半端な数値で止めてるケースが少ないため)。

自分より速い相手に電磁波を入れることでグラードンの一貫を作りやすく、ラプラスザシアンに対して相手のダイマターンを稼ぎながら起点になることなく展開できる点が非常に優秀。

他の電磁波持ち(襷ウツロイドミミッキュ、オーロンゲ、サンダーなど)と異なり、技範囲が広く火力も十分にあり、マジカルフレイムで特殊アタッカー相手に起点づくりができる点が強力。もともとの性能のおかげで受けループ系統に非常に強く、ムゲンダイナのダイマックス砲を無効にして一致弱点をつけることから強引なダイマックスで切り返すことも可能という他にはない強みを持っている。

元々の特殊耐久のおかげで特殊毒技程度では簡単には落とされない。

こちらを詰ませようとするたくわえるヌオーをトレースで無力化できることから、基本的に受け系統には一方的に有利に立ち回れる。

襷持ちなので殴る、麻痺させる、特攻を下げると何かしら役割を果たした上で後続につなげてくれる。

フェアリー、エスパー、ほのおの範囲を受けられる相手は少なく、環境に多い特殊受けのバンギラスには抜群、ハピナスにはサイコショックがあるためあまり悠長なことをさせない程度の圧力がある点が他との最大の差別化だと思っている。

このポケモンをうまく刺せた試合は基本的に負けなかった。

ちなみに調整効率はこれでいいのかよくわかっていない。

ちゃんと計算するほど余裕がなかったため。

偵察兼受け崩しとして最高の活躍をしてくれた信頼の相棒。


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ミミッキュ@いのちのたま

特性:ばけのかわ

性格:いじっぱり

努力値:HA252 余りB?

 

いつもの実力採用枠。

伝説戦においては珠がないと火力が足りないと判断して珠で採用。

影うちで黒バドを常に縛れる点が優秀なのと、ゼルネアスに対して圧倒的な切り返し性能を持っていることから火力特化の剣舞トリル型で使用。

火力、耐久共にぎりぎりのラインなため、トリックルームのターン管理と火力増強をどういった順番で決めるかどうかが重要となる。

トリルターンの管理に関しては自信があるため、ミミッキュ1体で無理やり切り返す試合も何戦かあった。

かたやぶり持ち以外には何かしらできる一般ポケモン界のエリート。


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マリルリとつげきチョッキ

特性:ちからもち

性格:いじっぱり

努力値:HA252 余りD

 

久しぶりに帰ってきた人生初レート2000の構築の1体。

使っていない期間は長かったがいつでも絶大な信頼を寄せている。

冒頭でも話したが、イベルタルカイオーガに強く出られる一般ポケモンが欲しいと思い採用。

使ってみてからカイオーガには勝てないことが判明したが、一般ポケモンの中でも特に単体での性能に優れ、ミミッキュからつなぐトリルエースとして非常に強力なこととメインウエポンの一貫性が高いことから、基本選出ができない相手に対して強く動くことができた。

特殊相手の撃ち合いに強い点と、相手の壁展開を瓦割で許さない点が強く、ダイストリームを連打すれば並みのポケモンでは受け切れない火力があることから制圧力もなかなかのものがある。

ミミッキュマリルリも対ゼルネアスの際に相手のフェアリーオーラの恩恵を受けて切り返すことができる点が強かった。


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シャンデラ@たべのこし

特性:すりぬけ

性格:ひかえめ

努力値:HB252 余りC

 

ウルトラサンムーン時代に最も信頼していた個体を満を持して採用。

ザシアンから明確な打点をもらわず、返しの攻撃で強力な負荷をかけていける点が強力で採用。

ここまで防御に振ればザシアンのきょじゅうざん+ワイルドボルトくらいまではダイマなしで耐えることができる。

確実に仕留めにいくなら、ダイマックスすればかみくだくでも耐えるはず。たぶん。

耐久振りザシアンは火炎放射で落とせないため、相手の構築を見ながらどのように立ち回るかを考える必要がある。

特性で壁を無視できるため、ラプラスに展開された状態でもグラードンのひでりと組み合わせてザシアンを処理したり、無理やり瞑想トリルを決めて自分で試合を決めることもできる。

あまりやりたくはないが、壁+ゼルネアス展開に対して瞑想を積みまくってからのトリルダイバーンで3タテすることもできる(麻痺でしびれない前提)。

不一致物理弱点では基本的に倒されないので、サイクルでのダイマターン枯らしや圧倒的不利盤面からの逆転など多くの勝ちを拾ってくれた。

初手のブラックキュレムマリルリグラードンが無償で2タテされた際に、ダイマターンが残ったキュレムバシャーモ、アーマーガア相手に3タテして切り返すという大役を果たしてくれた。

グラードンと同時選出することでお互いに水技を軽減し、シャンデラの炎技を強化することができる点が相性がよく強力だった。

ここまで耐久に振ることでいろいろと相手から見えない勝ち筋が生まれるほか、カイリューの天敵のポリゴン2に瞑想と独特の耐性を活かして一方的に有利に立ち回れることから強いと思ったが、あまりいなかった。。。

対伝説に非常に強かったため、このポケモンはさらに評価されてもいいと思える。


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グラードン@ラムのみ

特性:ひでり

性格:いじっぱり

努力値:AS252 余りH

 

構築の軸にして、伝説戦では常に使い続けてきた伝説ポケモンの相棒枠。

伝説のポケモンで一番好きなポケモンなため、このポケモンをいかに通すかというところから構築を組み始めた。

もともと性能については熟知しているため、広い技範囲と高い火力をいかに押し付けていくか、また相手のエースと対面した際は確実に打ち合いを制することを意識するようにした。

技構成は最大火力の断崖の剣、天候を活かした打点となる炎のパンチ(対テッカグヤへのダメージ重視)、浮いている相手に打点をとるためのストーンエッジ、崩しと制圧のための剣の舞で確定。

命中不安ではあるが、特化断崖の剣でないとぎりぎり受けを崩しきれない可能性が高いこと、断崖の剣がカッコいいことからこの技を使い続けた。

実際に非ダイマ時にも高い火力が出せたり、ヌオーやラッキーが2発で落とせる場面が多かったりとこの選択は間違っていなかった。

ただ、何試合もこの技に泣かされてきたため、ここは命中と火力のどちらをとるか個人差が出ると思う。

相手のエース格の速いポケモンサーナイトで機能停止させることで圧倒的な制圧力を発揮できる。

特に、素早さ関係さえ無視できれば対伝説でグラードンが倒せない相手はほぼいない(剣舞1積みまで考慮)ため、誰も注目していなかったけれど環境に刺さっていたと思う。

終盤増えていた日食ネクロズマには明確に有利が取れるため、最後まで環境に振り回されることなく戦いきることができたのは大きかった。

サーナイトで素早さ判定をして選出を割り出した際に、相手の選出がグラードンより遅いポケモンで固まっているとかなり立ち回りが楽になる。

受け構築はヌオー以外誰も対面からグラードンを受けることができず、ヌオーもグラードンの特化断崖に後出しができないため受け構築にはほぼ負けなしだった。

多くの上位プレイヤーがグラードンは戦えないという評価を下していたが、素早さをサポートする立ち回りを確立すれば伝説屈指の対面性能の高さを生かして一方的に相手を制圧することができて他人が思っているよりも強力なポケモンだった。

ただ、扱いが特に難しいポケモンであることも事実だとは思うので、使い慣れていないとあまり強さを実感できないのかもしれない。

ただ、間違いなくこのシーズンを勝ち切れたのはこのポケモンの力のおかげ。

誰にもマークされないところから規格外の性能を押し付けるのは、特に上位での対戦で自分が勝ち切るために大事となった。

 

【まとめ】

選出パターンとかは正直説明しきれない部分(経験や直感)が多くて書ききれない。

ただ、受けループ相手にはグラードンの範囲が優秀でほぼ負けなしだった。

サーナイトグラードンシャンデラorカイリュー

といった選出が多めで、サーナイトが出せないときはミミッキュマリルリなどの選択肢を考える感じだった。

 

【最後に】

今期は冒頭でもふれたように、ムゲンダイカップの出場権がかかっているなかで最終日に満足に潜れないというきつい状況でした。

そんな中、瞬間30位なら保存していいかとかちょくちょく甘えた考えを持っていたところをビエラチャンネルリスナー友達で最終7位のアーデルさん(

S15 最終7位 バドランド開園! - アーデルのヨクバリ日記)が瞬間1位をとったりしているのをみて刺激を受け、自分がやれるところまでやってやろうと思って最後にぎりぎり2桁に残れるところまで上げ切っておくことができました。

他にも、たくさんのポケモン友達が応援をしてくれたおかげでこうして無事に大会出場権をとることができました。

育成のための飴集めを手伝ってくれたり、息抜きにビエラメンバー限定大会の構築を一緒に考えたり、仕事終わりに頑張れる素敵なお疲れイラストをくれたり、心休まる画像を送ってくれたり、結果の中間報告に応援メッセージを送ってくれたりとたくさんの親しい人たちに支えられて結果を残すことができて幸せだなあと思います。

次に挑むときは相棒と共にさらに上を目指していけるように、これからもプレイングを磨いていきたいですね。

サーナイトグラードンの限界はまだまだこんなところではないというのを証明できればうれしいです。

追記:ムゲンダイカップにもこの構築で挑み、最上位プレイヤーにも何試合か勝つことができましたが、勝ち越すところまではいかずに悔しい結果に終わりました。

それでもたくさん応援してもらえて本当に嬉しかったので、いつか親しい人たちの応援にも応えられるようになりたいです。

【ホントの最後】

自分はたまたま好きなポケモンを使うときが一番実力を発揮できるおかげで「好きなポケモンで結果を残している」という評価をしてもらうことが多いけど、これは決して縛りのようなものではなくて、他の人が採用率上位を使うように、自分にとっては相棒ポケモンを使うときが一番勝てるから使っているということだけ伝わると嬉しいです。

たぶん無理して使うくらいなら使わないし、実際にメガシンカを失った相棒の1体であるクチートを未だに使ってあげられていないのに、そんな評価で甘やかされていてはいけないと思っているので。

これからも頼りになるポケモンと、楽しませてくれる友達たちと楽しくポケモンができればこれ以上に嬉しいことはないです。

 

ありがとうございました!