【シーズン27最終66位】雨のち晴れのオーガグラードン

【相棒と挑むランクマ対戦記】

シーズン27お疲れさまでした!

 

久々にギリギリ2桁に乗れたやっすんです。(@yassunbaseball)

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シーズン27から禁止級といわれる伝説2体採用が解禁される初のルールとなり、無事に最初のシーズンで最終2桁をとることができたので構築を紹介しようと思います。

 

 

愚痴から入りたいんですが、前期まで数か月は仕事がバカほど忙しくて連続100時間以上残業しててヘロヘロでまともに対戦する体力がなくてめちゃくちゃストレスが溜まってました。

以上で愚痴を終わります。ほんとにただの愚痴なので構築だけ見に来た人は無視してください。

 

 

本題に入りますが、前期は伝説が2体採用できることになり、また大きく環境が変わる中でいろんなポケモンが新しい評価をされるんじゃないかと期待して、その中で自分の頼りにしているサーナイトカイリューグラードンも最初に結果を残すことができれば相棒たちも注目される機会があるんじゃないかと期待して挑みました。

 

目標にしていた1桁には遠く届かない結果でしたが、最後までこちらのプレイングにポケモンたちがついてきてくれて一定の結果は残せたのでそれはうれしかったです。

 

相棒のサーナイトカイリューはこの環境でも選出しやすく、しっかりと役割を果たしてくれました。

以下、簡単に構築の経緯や中身を紹介していきますので、興味がある方は見ていってください。

 

【構築経緯】

伝説が2体使用できるルールということで、特にザシアンには隙を見せない構築づくりをしようと思い、一番使い慣れていて対応できる相手が広いグラードンをエースに据えて構築を組むことから始めました。

グラードンをエースとして運用するうえで重要な素早さのサポート役として、まずは一番相性のよい襷サーナイト、次に第2エースとしても役割を持ててザシアンオーガを一気に崩しに行く性能を持った龍舞カイリューを採用、ザシアン相手にサイクル戦を仕掛けられるHBシャンデラとサイクルでは対処が難しい対黒バド、対ゼルネアスに強い珠ミミッキュを採用してグラードンが常に隙を作らずに立ち回れる取り巻きを固めた。

エース+取り巻きを固めたうえで組ませる伝説をどうするかというところまで固まったが、いくつか候補がいたことからしばらくは悩むことに。

候補としてはホウオウ、レシラム、ザシアン、カイオーガディアルガイベルタルあたりを考えていて、一番試合のテンポがとりやすくグラードンと補完に優れながら制圧力のあるカイオーガを採用することとなった。

ザシアンも非常に強いので上位での使用率が高いのは理解できるが、グラードンと組ませたときに物理アタッカーを厚く対策されるとまとめて止められることから、今回はダイマックスなしでもスペックを発揮しやすいカイオーガを採用して構築が完成した。

 

【構築紹介】

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カイリュー@弱点保険

特性:マルチスケイル

性格:いじっぱり

努力値:H212、A140、S156

 

パーティの一番上にいないと落ち着かない相棒。

禁止伝説に匹敵する性能を持つ数少ない一般ポケモン

構築の軸となったカイオーガグラードン双方が苦手な草タイプに強い耐性を持っており、この2体との組み合わせはまるでグラカイレックであるかのごとく相性がよかった実質伝説ポケモン

 

前期までは持ち物をアッキのみとしてエースバーン、ランドロスに強く出られるようにしていたが、今期は伝説枠が強いダイマックスを切ってくるケースが多く、エースバーンやランドロスで全抜きできるような環境ではないと感じたため、よりオーガザシアンに強くでられる弱点保険型での採用となった。

 

後述のカイオーガで圧力をかけていき、ある程度荒らした後で一気に能力を上げてカイリューで制圧していく動きが対オーガザシアンではかなり安定していた。

 

こちらがカイオーガを使うことで雨ターンの管理もしやすく、雨状態でダイバーンでザシアンが倒せないといった展開を取らせない動きが非常に強かった。

 

羽と弱保を組み合わせたのはオーガグラードンが対応しきれない並びをカイリューで無理やりいなすことで、上位の隙の少ない構築を崩しにいくきっかけづくりをするためと、対カイオーガダイマックスを切りあったときに打ち勝てるようにするため。

 

羽を組み合わせることで弱点保険を警戒した立ち回りを許さないため、構築相性が悪い相手に対して無理やり火力を押し付けて何とかすることができるかもしれない。

これはプレイングに依存するため所説。

 

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サーナイトきあいのタスキ

特性:トレース

性格:臆病

努力値:HS252、余りC

 

今期も強かった相棒。剣盾が始まってからこれまで1戦も構築から抜けたことがないくらいにはその強さを信頼している。

 

グラードンを使う上で、相手の素早さラインの把握と素早さ操作を通すことが最も重要であるため、グラードンと組むことのみに焦点をあてて型を考えた。

ムンフォ、マジフレはサーナイトの強みである火力のあるサポーターとしての性能を発揮するため確定。選出に組み込みやすくグラードンと相性がよい電磁波を採用し、最後にランドロスガブリアスを対面から処理できて電磁波+こごかぜでダイジェットでの展開等を絶対に許さないためにこごかぜを採用。

ダメージ感覚も完璧で最終日には何度かダイマックスを切って相手を崩しにいくこともできたので非常に強かった。

カイオーガを入れているとヌケニンを出してくる人がかなりいるため、上手くトレースできれば一手で詰ませることもできるかもしれない。

補助技としては鬼火やトリルなども面白いとは思うため、まだまだ開拓のしがいがあるポケモンで、決して今の環境で通用しないポケモンなんかではないと思う。

自分にとっては勝つために絶対に必要なポケモン


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シャンデラ@たべのこし

特性:すりぬけ

性格:ずぶとい

努力値:HB252、余りC

 

対ザシアンにおいて、グラードン軸では一番強いと思う炎枠。

意外と舐められがちだが、防御の数値は平均以上には高いためこれだけ耐久を厚くすると容易には突破されなくなる。

無補正無振りでも晴れと合わせれば火力に振った並みのアタッカー以上に火力が出せる点が非常に強力。

瞑想を採用することで安易な受けで止まらず、オーガグラードンと合わせて日蝕ネクロをぼこぼこにできる。

 

特性の関係上壁展開に非常に強く、サイクル下でのトリル展開といったほかにない立ち回りをすることができる点が他のトリル始動役にはない最大の強みだと思っている。

自身が火力を出せる上に、ザシアンに対して後出しからトリル展開をするだけの耐久があり、瞑想によりトリルターン枯らしの立ち回りを起点にして自ら全抜きしていくことができるのは唯一無二の性能。


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ミミッキュ@いのちのたま

特性:ばけのかわ

性格:いじっぱり

努力値:H244、A196、B70

 

最優のトリル始動役としての採用兼、カイリューと同じく強力な特性を盾に強引なプレイングを通すための駒として採用。

ビジネスパートナーだが剣盾になってからはほとんどのシーズンで採用していて感慨深い。

オーガグラードンはゼルネアスと黒バドが重たいため、単体でこの2体を相手どれて相手のプレイングに依存せず切り返せる火力のあるトリル型で採用。

最終的に数を増やした黒バドザシアンにはミミッキュを絡めることで基本的に有利に立ち回ることができる。

伝説枠が動くことさえできればダイマックスなしでも強い2体であるため、いかにこのポケモンの皮と体力を管理できるかはかなり重要な要素だった。

 

ゼルネアスに対しては特性のフェアリーオーラにただ乗り許可なので、切り返しとしてかなり優秀と感じた。

 

イベルタルにもっと強いといいなあと思いながらも、それはさすがに求めすぎかと思いながら使っていた。

採用しているフェアリーがどちらも悪等倍の複合なのが少し惜しい。


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カイオーガ@オボンのみ

特性:あめふらし

性格:ひかえめ

努力値:H252、B244、S12

 

HBがザシアンの特化ワイルドボルトを高乱数耐え、素早さ麻痺後に最速フェローチェ抜き

 

グラードンの相方としてホウエンコンビが内定。

基本的にグラードンは水タイプの高耐久ポケモンとの相性に優れているが、通常はグラードンの天候が邪魔をして複合タイプ持ち出ないと満足に動かせないという悩みがあった。

このポケモンはなんと場に出ると天気が雨になるためグラードンと特性の相性が非常に優れている。

防御をめちゃくちゃに上げているため、サンムーンからポケモン対戦を始めてから、ポケモン人生で初めてマンムーに困らないという快挙を達成した。

カイリュークチートを使ってきたためマンムーが最強すぎた)

熱湯はぬるま湯程度の温度しか出せないのであまり追加効果は引かなかった。

 

このポケモンは通常、ザシアン等と並んでトップメタの一角として認識されているため、グラードンと比較したときに警戒度をカイオーガ側に引き付けることができるだけの選出圧力がある。

 

型としては数値で行動保証を持たせて、グラードンのサポートをするための電磁波採用の枠を作るという形に落ち着いた。

はじめはこの調整のまま眼鏡で採用していたが、カイオーガがかなり対策されていたことからこだわり型は立ち回りの柔軟性に欠けると感じ、相手のカイオーガ対策を逆手にとりグラードンで一気に崩しにいく構築へとコンセプトを切り替えた。

終盤に一定数いた電磁波ミミッキュや電磁波ドラパルトなどが頑張ってこっちのカイオーガを止めに来ようとするため、それに付き合ってぼろぼろになりながらこちらのエースを安全に展開するといった動きがとれた。

 

オボンのみを持つことで、相手の攻撃を一発受けてから立ち回りを考える余裕を持つことができたため、持ち物についてはこれが一番強かったと思う。

耐久に厚くすることで一度は確実に攻撃を耐えることができる点がかなり強かった。

ダイマを切らずに珠ガマゲロゲのダイソウゲンも耐えるくらいには硬い)

 

カイオーガは意外と器用な立ち回りも可能な性能を持っているため、ただ殴るだけではなく、こういった補完的な型がもっと開拓されても面白いのではないかと感じた。

 

火力には振っていないが、ダイマックスを切れば一気に特殊エースとしての性能を発揮することができるので、持ち物や技を見て油断した相手を高火力で押し流すことができて非常に強力。


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グラードン@ラムのみ

特性:ひでり

性格:いじっぱり

努力値:AS252、余りH

 

自分が一番強いと思っていて、かつ使い慣れていて上位で勝つだけの自信があるグラードンをエースとして採用。

地面単タイプという単タイプの中では優秀なタイプにほのお技の火力を底上げしながら自身の弱点を打ち消すことができる特性をもっており、地面タイプの中では一番強いポケモンだと思っている。

 

激戦区の素早さラインに属しているため構築単位での組み立てが非常に重要となるが、伝説が採用できるルールでは前作含めてすべてのルールで使ってきたポケモンなのでそのあたりの組み立てに困ることは自分の場合はまったくなかった。

 

エースとして運用するために素早さは可能な限り伸ばしているが、それでも圧倒的数値の高さと弱点の少なさで必ず一度は相手の攻撃を受けて反撃できる点が強い。

 

技構成に関しては一致技、実質一致技の断崖、ヒトスタが確定、補完に優れる岩技の中では威力が低い代わりに使い勝手がいい岩石封じを採用し、最後に全抜きを狙ったり受け崩しを可能とする剣舞を採用。

 

地面技に関してはエースとして運用するうえで倒せる相手が大きく変わってくるため断崖の剣で確定、この技は当然命中不安で大きな負け筋になりうる技ではあるが、それ以上に1.2倍の火力の差というのは上位で勝つためには無視できない。

断崖の剣を採用していることで選出できる試合というのが必ず存在するため、プレイングでいかに命中不安のリスクを減らすことができるかがこのポケモンを使う上で重要となる。

ダイマックスによる必中化、ヒートスタンプ圏内に事前に押し込む立ち回り、外しても即負けにつながらない場面でのダイマックスの温存といった見極めをしっかりすることで、外したら即負けにつながる盤面で断崖を撃つ回数を減らすことはいくらでもできた。

どうしても撃たないといけない場面は必ずあるけど、勝つために採用している以上は必要な場面ではためらわずに選択をしていた。

グラードンを使う上で、断崖は当てれば強い、外して負けたら実力が足りないということを覚悟して使えないと上のほうでは通用しないと思う。

 

ただ、これは地震を採用することを否定するわけではなく、例えば断崖でないと見れない相手をほかで対処することを前提としていたり、耐久に厚くしてサイクル戦で確実に相手を削りにいきたいといった場合には地震の採用価値のほうが高いと思う。

自分の構築の場合はグラードンで倒せる相手を可能な限り広げる必要があるため、対面性能の高い断崖の剣を採用することが強かった。

 

シーズン27はカイオーガが耐久に振っているケースが多く、オーガザシアンの並びをグラードン1体で崩すことができたのでかなり楽だった。

相手のダイマックスを先にしのぎ切ることができればグラードンが暴れまわることができるという点で、初手ダイマの構築にはかなり有利に立ち回れた。

 

カイオーガと並べているとたいていの人が全力でカイオーガを倒しに来るため、疲弊した状態の相手を一気に切り返せることからこの2体の並びはかなり相性が良いと感じた。

 

カイオーガと組ませることで、お互いが一貫性の高い攻撃で相手を押し切る強さを持っていて、カイオーガの苦手な水無効の受けや数値受けにはグラードンが強く、グラードンの苦手な特殊高火力との打ち合いにはカイオーガが強く、お互いあまり有利をとれないパルキアキュレムといった相手に対しては2体かかりで役割集中をしていくと崩しきれたりして役割補完の並びとしては最高クラスだったと思う。

 

ホウエン伝説(オーガグラードン)は伝説の中でも特に総合スペック(火力、耐久、技範囲の平均水準)に優れていると思うので、プレイングに関しても多少の無茶ぶりには答えてくれるだけの性能が頼もしかった。

 

グラードンはザシアンのような圧倒的な速さと火力もないし、カイオーガのようなずば抜けた火力と一致技の一貫性もないし、イベルタルのようにダイジェットから高火力を展開できたりもしないし、黒バドのように器用さと火力を兼ね備えてもいないし、日ネクのようにザシアンを受けるだけの耐性もないし、ゼルネアスのような最強クラスの積み技もないけれど、突出した長所がない代わりに優れた技範囲、一度は必ず動けるだけの耐久力、相手を落とすのにギリギリ足りている火力をもって明確に勝てない相手が存在しないことが最大の強みだと思っている。

このポケモンは構築とプレイング次第でほとんどの構築に選出、対応が可能なので、環境を見極めて構築を練り上げれば必ず結果で答えてくれるだけの強さを持っていると考えている。

 

 

昨シーズンはとりあえずこの6体で充分対応できたけど、環境が動けば今のままでは通用しないと思っているのでもっと試行錯誤を重ねていきたい。

特にイベル軸がこの2体だと非常に重たいため、プレイングで勝つ以外の明確な対応を確立していかないと今後勝ち続けるのは厳しいと感じている。

 

【選出・立ち回り】

基本的にオーガグラードン+@1

@1にはカイリューを選出できると割と対応範囲が広いが、サーナイトを合わせて対面的に展開していくのも強いし、ミミッキュで中盤から切り返していくのも強力。

シャンデラは選出のしどころが非常に難しいが、ポリ2に最も安定する駒であることと、後出しからザシアンに対処ができるという点を意識して選出を考えていけると選出率が上がっていくと思う。

シャンデラの出しどころについては正直難しすぎてうまく説明ができないけど、自分にとっては間違いなく強力な駒で活躍してくれた。

 

◯追記(3月7日)

この構築を使った対戦配信のアーカイブです

よければ参考にしてください。

https://youtu.be/Ey3Iesq8pZ4

 

【最後に】

今期も最後まで相棒として信頼しているポケモンと戦い抜くことができたことは満足しているけど、最終日に2桁から1桁を目指して対戦するつもりが2桁に手をかけるところで時間切れになってしまったことは非常に悔しかった。

今月は仕事もあるので難しいけど、このルールで相棒たちと最終1桁を取れるようにもっと考察と経験を積み重ねていきたい。

 

いつも応援してくれているビエリスのみんなや、仲良くしてくれている方々、上位での対戦を見せてくれて刺激をもらえるポケモン実況者の皆さんには改めて感謝を。

 

次はもっと上の結果を目指していきます!

 

ありがとうございました。