【シーズン32最終49位】不屈のグラカイサナカイリュー

【相棒を信じぬく対戦記】

シーズン32お疲れさまでした。

サーナイトでシーズン1から戦い続けて早何年かのやっすん(@yassunbaseball )です。

 

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シーズン32で久々に仕事のスケジュールとかみ合って最終日がっつり潜ってある程度結果を残せたので、久々に構築記事を書いていこうと思います。

めんどくさがりなので途中からどんどん雑になると思いますのでお許しを。

 

自分がこのルールで最初に2桁を取って以降、上位にグラードン構築がまったく出てこなかったのが悔しかったのでこのルールでの自分の成績を超えることができたのはうれしいです。

また、ずっと信頼してきたカイリューサーナイトグラードンの相棒たちを連れて結果を出せたことはうれしく思います。

 

それでは構築経緯から順に説明に入らせていただきます。

 

【構築経緯】

グラードンの相方として一番強いのは誰か

 まずは、禁伝2体環境ということでグラードンと最も相性の良い禁止伝説は何かというところを突き詰めるところから始めた。

 まず一番結果を残しているのが自分が最初に組んだグラードン×カイオーガ

これについては本構築の説明と共に後述として、次に思いつくのが自分がこれまで見てきたグラードン構築の中で一番強いと思ったなぎささんのグラードン×Wキュレム

グラードン×Wキュレム

 なぎささんはグラードンの天候を活かしてスカーフキュレムでザシアンを縛る動きを一つの軸としていた。Wキュレムの最大の強みはグラードンが不利、後手に回りやすいカイオーガイベルタルランドロスあたりに対してかなり強い点にあると思っている。ただ、スカーフキュレムは技選択が難しく、オーガザシアンの並びに対しては天候操作を思うように回せないと感じたこと、自分のプレイングとして拘りアイテム持ちはメインウエポン一本で立ち回ることが安定択となることを求めていたため自分には使いこなせないと思い断念。

 次に考えたのはシグマさんが最終1位を取られていたダイスチルゼルネアス。

グラードン×ゼルネアス

 これはシグマさんの構築記事を読ませていただいたときに衝撃を受けて使ってみたいと思ったのが始まりだが、理屈的な採用理由としてもグラードンが不利をとるイベルに強く、積んでしまえばオーガ、ランド、両キュレム等の多くの伝説に有利をとれ、なおかつザシアンへの明確な処理ルートを持っていることから試した。ただ、実際に使用してみると運用にかなりの練度を求められること、型が公開されたことから対策も広まっていったことにより自分では使いこなせなかった。

 ここから、5月シーズンにはたくさんの伝説の組み合わせを試したため、順に説明。

グラードン×イベルタル

 物理チョッキイベルがカイオーガに強く、グラードンが対面不利な黒バドを封殺できる点を評価して使用。イベルが苦手なザシアンにグラードンが強いため一定の強さはあったが、グラードンは何度もサイクルを回すポケモンではなく、イベルザシアン対面ができたときにケアが効かないことから使用せず。

グラードン×ディアルガ

 カイオーガに強く、雰囲気ザシアンにも強めな感じを醸し出していて実はそんなでもないチョッキディアルガを試運転。グラードンが打ち合いで誤魔化されやすいドラゴンタイプのアタッカー全般に有利という点が高評価。あと伝説では3番目に好き。

ただ、ダイマックスを切らないと火力不足であること、特殊受けにボディプレでの抵抗程度しかできない点、ランドロスが無限にきつい点から使用せず。

グラードン×ルナアーラ

 傘をさしているとカイオーガを起点にできるらしく試運転。あと伝説で2番目に好き。正直7世代ダブルではこの2体の並びであと一歩で全国のところまで連れて行ってくれた並びなので一番使いたかった並び。

カイオーガに強いのはとても良いことなのだが、グラードンが不利をとるイベル、黒バドに仲良く不利をとるため涙を流した。でも好き。

あとはザシアンにもそんなに強くない(鬼火型みたいな受けの型はあまり好みではない)。

7世代ではルナZによる瞬間火力の高さが強かったが、この環境では瞬発力に欠けて強い展開方法が難しいことから断念。使いたかった。

グラードン×レシラム

 チョッキを持たせても天候によって超火力が見込めて最強だと思った。実際にはカイオーガにはそんなに有利ではないのとランドロスにはサイクルを回せない点、特殊型ではラッキーに手も足も出ない点から使用せず。スカーフは再考の余地あり。

グラードン×ゼクロム

 はっしーさん!(ただのファン)

カイオーガにすごく強い。めっちゃ強い。雷撃でパァン!でもランドロスが重すぎる。起点作成でロゼル電磁波型で試してみたがさすがに弱かった。やはりこのポケモンは高火力エースとして採用するのが良い。

グラードン×パルキア

 カイオーガにすごく強い。後出しから受けられる。こちらもロゼル電磁波型を試してみたけどそもそもロゼル電磁波は弱い。5月の自分は血迷っていた。

ザシアンに不利をとる伝説は選出択になりやすいため断念。

グラードン×ホウオウ

 これはもうザシアンには強すぎる並びだが、ランドロスが無理なため厳しい。

ランドロスがいない世界線では強そう。

グラードン×レックウザ

 これは自分の趣味。楽しい。レックウザはザシアンと組んだほうが強いと思うのである。

グラードン×黒バド

 この並びはザシアンに強く、黒バドが非ダイマで強いく火力も出せるためかなりあり。ただ、伝説の組み合わせが一方的にイベルタルに勝てなくなるため、その点を考えて採用には至らず。

グラードン×日ネク

 ザシアンには強くなるが、イベル、黒バド、カイオーガが止まらない。それはもう止まらない。

グラードン×Bキュレム

 5月の本命だった構築。終盤まで100位台を維持していてこれはきたなと思った並び。最後に1万位になっていて泣いた。

この並びの強みはオーガ、ランドロスに一方的に強く、グラードンとの攻めの相性補完に優れる点。また、ザシアンに対しても竜舞ナックルで+2にするか+1エレキフィールドを展開することで珠でザシアンを落とせることからザシアンへの回答も用意できて強かった。

ただ、これまで感触の良かった伝説にも共通するように、意図せず展開前にザシアンと対面してしまうとゲームプランが崩壊する点、ダイマックスを切らないと動かしづらい点が欠点だと感じた。

ただ、一定の成果はあったため悪くはない組み合わせだと思う。

グラードン×ザシアン

 実はそこそこの結果を求めるなら一番楽な並びであることは間違いない。晴れソーラーブレードならヌオーで止まらない。ただ、グラードンがザシアンへのメタを回避して通せるようなポケモンではないこと、共通して黒バド、ランドロスが重い点からこの並びは勝ちやすく負けやすいと思っている。

チョッキグラードン×ザシアンor珠グラードン×ザシアンなら3桁前半くらいまでは充分狙えると思うが、その先へ届く未来が自分には見えなかった。

また、最上位のヌオー使いはそんなに安易にグラザシのザシアンには突っ張らないと思うのと、そこに1枠割くとカイオーガが重くなりすぎることから構築単位でのまとまりがなくなってしまう。

総合的に考えて、ザシアンとグラードンがそれぞれ単体で強いだけで、構築としてのまとまりに欠けてしまうと思っているため使用せず。

・試さず終わった方たち

 ミュウツー、ルギア、ギラティナソルガレオ、月ネク、ザマゼンタ、白バド

白バドは実は強いのではと考えているため別枠だが、そのほかは組み合わせる未来が見えなかった。少なくともグラードンと組んで活きるポケモンたちではないかなという判断。

白バドは異常耐久でザシアン、イベルタル、黒バドですら乗り越えられそうなので使ってみたい。

 

ここまで試した結果、最終的にグラードンと最も相性が良い伝説はやはりカイオーガだと結論づいた。

グラードン×カイオーガ

 この並びの強みは、どちらも対面からザシアンを見れる点、カイオーガがだいたいの型でランドロスに対して強いサイクルを形成できる点、水タイプの耐性と一貫性の高さがグラードンの耐性、技範囲と最も相性が良い点、さらに天候を書き換えることでグラードンと干渉しあわずに一致水技を撃てる点にある。

 カイオーガ側からも自身の天候ターンを常にリセットしながら立ち回れる点、呼びやすい水無効特性、ナットレイに対してグラードンを合わせて起点にしていける点、電気の一貫をグラードンが切ることで安易に弱点を突かせない点などの利点がある。

 また、この2体の並びは異常耐久ポケモン代表の日ネクに一方的に有利なため、日ネクに詰まされる心配がないのはとても良い。

 弱みとしては両キュレムがどうしようもない点、イベルタルと打ち合いはできるが打ち勝つところまでは厳しい点等があげられる。また、珠サンダーにはチョッキを持たせていないため両方とも不利をとる。

 キュレムは気合で何とかするしかないが、そのほかのきつい点については裏の動かし方次第でまったく気にならないためここが構築作りの肝になる。

 

〇構築のくみ上げ方

 ここまで試行錯誤してようやく相方の伝説に納得のいく結論がでたことで、まずは自分の一番得意とするカイリューサーナイトまでは確定、この4体の型をどのように組むかを考えた。

 カイオーガと組ませるにあたって、ベースとしてまずは自分の構築をもとにした。

 

yassunpokemon.hatenablog.com

 

①枠目

 グラードンを一番強く使うにはやはり自分がこれまで一番結果を残してきたASぶっぱが一番強いと思っているのでまずはグラードンの型を確定。

②枠目

 次にカイオーガの型について、自分が結果を残したHBオボン電磁波は環境が固まっていない当時は相手の出方を見て展開することができたので強かったが、今は環境の開拓が進み、相手の出方は情報として集約して読み切ることができないと勝ちきれないと考えた。

 こちらの強みを押し付けるにはと考えた結果、スカーフカイオーガの制圧力が対面、サイクルにおいて大きなアドバンテージをとれると感じたためスカーフ型での採用とした。

③枠目

 スカーフカイオーガで圧力をかけた後に強い展開につなげるための枠として、また、ダイジェットという最も強いダイマックス技を最大限活かすエースとしてカイリューを珠エースとして採用。

④枠目

 ここまででオーガ、カイリューグラードンの一つの並びが完成したため、サーナイトに求める役割はカイオーガで圧力をかけづらい構築への展開役兼カイオーガを初手に投げない構築への荒らし役となったことから、技構成は変えずに配分をC特化のCS型へ変更。

⑤枠目

 これで4枠までが確定し、カイリューに珠が渡ったことと、以前から愛用していたトリルミミッキュがグラカイの今の並びでは性能を活かしきれないと感じたことから5枠目を検討。

 ミミッキュが担っていた主な役割が黒バドへの切り返しと対ゼルネアスであり、そこに対してバドザシ、耐久ドレインキッスゼルネ等に勝てなくなったことから、この2体を安定して対応できるポケモンを探した。

 カイオーガも安定して対応できるHDナットレイが候補として考えられたが、ナットレイは火力が上がったこの2体に対してダイマが必要になったり、ゼルネアスに対して身代わりと宿り木の択に持ち込まれたり、サイクルで不利をとった場面での巻き返しが厳しい点から別候補を考えた。

 似たような耐性に加えて格闘が等倍、強力な先制技でゼルネアスに対してダイマックスを強要できるポケモンとしてハッサムをこの2体を切り返せるチョッキ型で採用。とんぼ返りで相手のサイクルを見てから高火力の伝説2体を押し付けられることからこの2体以外に対しても腐ることのないポケモンとして重要な役割を担った。

⑥枠目

 6体目はシーズン終盤まではいつも使っているHB残飯瞑想シャンデラを使っていた。ザシアンに対して圧倒的安定感があるため、この並びで終盤まで30位くらいの位置につけていたが、最後の1週間で一気に勝てなくなり構築を見直すことに。

 運が悪い時こそ、負けが続くのには運以外にも負けにつながる要因があると考えて構築を見直したところ、環境に存在する2体の伝説の並びにほぼ必ずオーガ、イベル、黒バド、ダイナ、ホウオウあたりのシャンデラが選出をできない相手が含まれているせいでシャンデラが構築の枠を圧迫してしまっていることに気づかされた。

 もともとうすうす感づいてはいたが、7世代から愛用してきたポケモンということで目を背けてきたところがあった。

 また、シャンデラを抜くことでずっとこだわり続けてきたトリックルームを捨てることにもなり、いつか帰ってくることを信じてきたメガクチートのためにという剣盾を始めたときのコンセプトを捨てることにもなるため心残りはあったが、いつか相棒が帰ってきたときのためにもまずは自分が強いプレイヤーにならないといけないと思いなおし、思い切って6体目を見直すことに。

 構築に足りないものとして、速いカイオーガカイリューダイマックス以外で止められないという点が最も大きかったことから、カイオーガ受けを可能とするポケモンを検討。

 トリトドンなど、いくつか思い浮かぶものはいたが、受けのポケモンではザシアンに引かれた際にサイクルが崩れることから発想を変えることに。

 最後に一枠には単体でオーガザシアンの並びを相手にできることが求められると思い考えた結果、すいすい物理ガマゲロゲが条件を満たしていると思い採用。

 火力アップアイテムを持たせたいところだったが、珠はカイリューに必要だったためダイマせずにこの2体を相手にできるハチマキ型で採用して構築が完成した。

 

【構築紹介】

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カイリュー@いのちの珠

特性:マルチスケイル

性格:いじっぱり

努力値:AS252、余りH

 

 相棒兼エースアタッカー。

 伝説のポケモンに劣らない耐久と火力はサンダー、ランドロス等と並べても劣らないと思っている。

 この環境ではカイリューに積んでいる隙はないと考えたこと、ダイマックスの打ち合いでカイオーガに相手に依存せずに勝つために珠で採用して耐久に厚くないカイオーガダイマックス技2発で落とせるように。

 環境的にザシアンが+1で抜けるラインの場合が多いこと、カイオーガが準速80族抜きをきちんとしていてマルチスケイルでダイアイスを受けてからジェットを積める点が環境的にかなり追い風だった。

 また、カイオーガのしおふきで削った相手を半減であっても珠ジェット圏内に捉えることができる点が非常に優秀だった。

 今回の構築は速攻での展開が強みであるため、雨下でザシアンと対面してもH振りまで8割程度の乱数で落とすことができる地震(ダイアース)を採用。

 また、ダイジェットを展開後に裏につなげる役割として、ダイウォール媒体には電磁波を採用。

マルチスケイルを盾に電磁波を入れて無理やりグラードンを通す動きも取れることからこの枠は構築をまとめ上げる上でとても役に立った。


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サーナイトきあいのタスキ

特性:トレース

性格:ひかえめ

努力値:CS252、余りH

 

 絶対的信頼を置く相棒。

 以前の構築で使用していたHS振りの配分の型をくろこさんに動画で紹介していただき、なんで襷でHSなの?といった色々な反応をいただいた。

 当時は水ウーラの水流を耐えることを重視して耐久に振っていたが、今回は構築全体を前のめりにくみ上げたため火力を重視してC特化とした。

 ひかえめにしてカイリューとSラインをそろえることにより、初手の展開をマルチスケイルで受けていけるのか、上から動くことになるのかを把握したうえで立ち回ることができるため試合展開を組みやすくなる。

 また、ザシアンを採用しない構築において切りにくいドラゴンの一貫を切るというのが、対ムゲンダイナやダイドラグーンを意識するうえで重宝する。

 C特化にすることによって純粋に火力が高い(わかりやすく例えるとサンダーと同じC種族値)ことに加えて、壁込みでもオーロンゲを2発で落とすことができ、いたずらごころをトレースした状態で両壁の展開のみ(挑発、電磁波を入れさせない)で突破することができるため展開役としてはこの高火力はかなり役に立つ。

 また、マジカルフレイムとこごえるかぜが殴りながら起点作成を行えることから挑発に対しても強く、カイオーガの苦手なナットレイヌケニンをみても起点づくりとして展開していくことができる点がカイオーガグラードンとの相性がよく強い。

 伝説2体が苦手とするイベルタルに対して明確に強い起点づくり役として、ほかのポケモンでは替えが効かない強みを持っている構築の重要な核となるポケモン


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ガマゲロゲ@こだわりハチマキ

特性:すいすい~~~

性格:いじっぱり

努力値:AS252、余りH

 

 最後の6枠目。このポケモンを採用したことで大幅に立ち回りの幅が広がり、勝率が一気に上がった。

 構築経緯で前述したとおり、オーガザシアンを非ダイマで単体で相手にできる枠として採用。

 ダイマなしでもカイオーガを採用していることで運用可能、そもそも役割対象をオーガザシアンに定めているため雨へのただ乗りも可能といった点で構築とぴったり合っていた。

 持ち物はハチマキ以外ではザシアンが落とせないため拘ることになったが、相手の行動が比較的読みやすいこととダイマックスでこだわりを解除しても強いことからそこまで窮屈には感じなかった。

 水と地面はこだわって撃つ技の中でも一貫性が高いため、拘りアイテムとの相性もかなり良かった。

 一致技とオーガを受けに来る水地面勢に刺していくパワーウィップは確定として、ラストはナットレイダイマ時にAを上げる手段として瓦割を採用。

 たまに役に立ったのでステロなどと迷ったが正解だったと思う。

また、第二の地面枠としてグラードンだけに依存しない地面エースとしても強力だった。


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ハッサムとつげきチョッキ

特性:テクニシャン

性格:いじっぱり

努力値:HD252、余りA

 

 カイオーガグラードンが相手にしづらい黒バド、ゼルネアスを切り返すための枠。

 調整はステロ込みで黒バドの+1特化アストラルビット確定耐え。ここまで特防に厚くすることでジオコントロールを積んだどんなゼルネアスでも確実に切り返すことができるため、ゼルネ軸には無類の強さを誇った。

 ゼルネアスに対してはダイワーム、ダイナックルと入ることで確実に攻撃を耐えつつラストターンに相手にダイウォールをされても+1バレットパンチで勝つことができる。

 黒バドにはかなり構築単位で薄くなっているため、貴重な安定して黒バドに勝てる枠としても重要な役割を担ってくれた。

 ナットレイとの大きな違いは2点、強力な先制技と対面操作のとんぼ返りにあり、この2つが今回のスカーフオーガとグラードンという強力なアタッカーを活かすうえで重要となった。

 カイオーガが削った相手をバレットパンチで縛ることができるため、最後まで残しておいて腐らない点が他の一般鋼枠にはない優秀な点だと思っている。


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カイオーガこだわりスカーフ

特性:あめふらし

性格:ひかえめ

努力値:H140、B4、C172、D4、S190

※調整意図

 素早さスカーフ込み130族抜き兼ダイマ時準速80族抜き抜き、特攻H振りザシアンが150しおふきでほぼ確実に落ちるライン、余りをできるだけ耐久へ

 

 この構築の要の耐久振りスカーフカイオーガ

 コンセプトはダイマックスして強いスカーフオーガ。

 おそらく自分以外にはこの調整で使っている人はいないと思うが、グラードンと組み合わせるという一点においてはこの型が一番強い。

 最速にしないことで最速ザシアン、最速黒バドを抜けないことからありえないと言われがちなスカーフカイオーガだが、環境的にはザシアンは耐久振り、黒バドはスカーフが最もメジャーであり、最速ザシアンはザシアンミラーを強く意識した型であることからこちらの高耐久伝説の2体への刺さりが悪く出しづらい、そもそもカイリューが+1で抜けないザシアンは構築単位で厳しいから他を厚くしたほうが勝率が上がる、対面から特性で素早さ判定ができることから速い相手には耐久を活かしたダイマックスで対抗するといった様々な要素を考慮すると火力と耐久と速さをバランスよく備えた耐久スカーフオーガはこの構築においては非常に理にかなっていると考えた。

 耐久にこれだけ振ることにより、珠ランドロスダイマ技も陽気であればかなり有利な乱数で耐えるほどであり、イベルタルがスカーフを把握して特殊ダイアークから入ってきてもC特化でも余裕をもって耐えて2発殴れるといった恩恵がある。

 また、タスキ枠の2発目の先制技を耐えたり耐えなかったりするので耐えれるときはとてもおいしい。

 また、耐久と火力にしっかり振っているため、スカーフカイオーガの欠点となりがちなダイマックスを切らせると弱いという欠点をかなり克服していると思っている。

 これだけ耐久に厚くしてダイマックスを切ると無振りとは違いかなり打ち合いに強く、3ターンしっかり打ち合った後でスカーフを再発動してとどめを刺すといった動きも可能になる。

 グラードンカイオーガを組み合わせる場合はどうしてもお互いの役割対象をスイッチしながらサイクル戦をする場面が多くなるため、多少削られても性能が落ちづらい耐久振りで使わないとカイオーガのスペックを活かしきれないという点が最も大きかった。

 ただ、この型はこの構築だからこそ活きる型と調整でもあると思うため、一般的に強いかといわれるとやはり最速が安定するのは間違いないと思う。

 今回はギリギリ耐えて拾えた試合が多数あったため確実に構築に合っていたことは間違いない。


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グラードン@ラムのみ

特性:ひでり

性格:いじっぱり

努力値:AS252、余りH

 

 伝説の中での相棒枠。一番好きな伝説。

 型はいつもの。これがシンプルに一番強い。特化にしないとラッキーに止められるためA特化推奨。同速ミラーを制したいなら最速もあり。

 持ち物は相変わらず何を持たせても変わらないので運ゲーを回避するためのラムのみ。起点回避も可能なので持たせているがこいつの持ち物は個人の好みでも構わない気がしてきた(投げやり)。

 自分だけでいいので紅色の玉を持たせさせてください。

 グラードンは対面から打ち勝てる相手の多さが他の伝説にはない強みであるため、試合展開の中で誰に対してぶつけるかを見極めることが重要となる。

 一般枠はタスキ枠を苦手とするほかはランドロス以外には比較的有利に立ち回れる、伝説は有利不利は存在するが持ち物によってそれがガラッと変わるという点がこのポケモンの面白いところ。

有利不利を伝説に絞ってまとめると、

基本的に有利(相手のほかの選出枠含めて対応可能)

ホウオウ、ディアルガゼクロム、日ネク

対面有利(基本的に勝てるが裏の圏内に押し込まれる)

ザシアン

持ち物次第、展開(剣舞先積みorダイマ)次第で有利

カイオーガ、レシラム(S関係次第)、ゼルネアス、白バド(先に積めていれば)、黒バド(チョッキor一方的なダイマなら)、ジガルデ(ラムなら起点、竜舞なら先に展開必要)、ミュウツー、ルギア、パルキア、イベル(味方のサポートや剣舞ダイマックスでなら)

無理。気合で何とかする。

キュレム、オリジンギラティナ(マジ無理絶望)

 

といったイメージ。あくまで主観なので、気合と根性で有利不利は覆るけれど参考までに。

 

基本的に有利枠の採用された構築にはほかに優先する枠がない限りは投げて構わない。扱いについてはおそらくシングルプレイヤーの誰よりも熟知しているので、多少無茶な運用にもしっかり応えて結果を残してくれた。

 

【選出・立ち回り】

〇オーガ+カイリュー+@1(対面展開)

 オーガのしおふき等でダイマを強要して後発カイリューダイマで制圧していく形。@1の枠にグラードンを選出できると選出パワーが出て立ち回りやすい。

 

〇オーガ+グラードン+@1(サイクル展開)

 オーガとグラードンで相手のサイクルに高い負荷をかけて崩していく。@1はカイリューガマゲロゲを選出できると終盤のスイーパーとして扱いやすい。

 

〇オーガ+ハッサム+@1(対黒バド、ゼルネ)

 相手の黒バドorゼルネをハッサムで見つつ、ほか2体をオーガ+@で詰め切る。@1はカイリューグラードンの刺しやすいほうを選択すると強い。

 

サーナイトグラードン+@1(対イベル、その他誤魔化さないと対応が難しい相手)

 対イベルは順当に展開するならサーナイトが安定。初手でアドバンテージを握ってまくりきる。また、諸々の対応がきつい相手に対して電磁波、マジフレ等で荒らしてグラードンで強引に崩しに行く際にも。@1はできればカイオーガを出したい。

 

サーナイトカイリュー+@1(対面で処理したいけどオーガはきつそう)

 なんとかして勝たないといけないのにオーガは出したくない、そんなときにはサーナイトカイリューでプレイングで何とかする。@1はグラードン推奨。

 

〇オーガ+ゲロゲ+カイリューorグラードン(オーガザシアン、トドン入り等)

 重めなオーガザシアンに。相手の選出と一般枠によって柔軟な対応が求められる。

 

【最後に】

 シーズン32は久々に仕事のスケジュールとかみ合ったことで前々から最終日に全力を注ぎたいと思い、2ロム2桁からスタートすることができました。

 それでも上位の壁が高く、めぐりあわせの悪さもあってなかなか勝ちきれずにギリギリレート2000に乗ることができたところで終わってしまいました。

 新しいルールも発表され、なかなか難しそうなルールになるようなので新作まではゆっくり楽しみたいと思っていますが、最後まで剣盾を通じてずっと活躍し続けてくれた相棒のサーナイトには感謝しています。

 また、最近は前よりもさらに交友関係も広くなり、一緒に遊ぶ人や応援してくれる人がさらに増えて、このゲームを続けてきて本当に良かったと思っています。

 自分の好きな実況者の方々にも構築に注目してもらう機会をいただき、趣味としてはこれ以上にないほど素晴らしいものになったと思います。

 この構築もレンタルを公開しているので、よければ使用していただいていろんな感想等を聞かせていただけると嬉しいです。

(ただ、自分の独自の感覚とプレイングに一番合うようにくみ上げているので、もしかしたらほかの人が使って使いこなせる構築ではないかもしれないので、あまり大きな期待をせずに試してもらえると嬉しいです。)

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。